ブログ移転します

前々から予告していた、ブログの引っ越しを行います。
新しいURLはこちら。

my cube

鈴川優希の詰将棋ブログ


「mycube.blog」という、非常にわかりやすいドメイン名が取れました。
サイト自体も、スマホからのアクセシビリティにかなり気を使った感じです。動く将棋盤がスマホの画面幅に合わせて最大化されますし、盤の右半分をタップすれば手が進むようになっています。
あとは、記事ごとにサムネを設定して、賑やかにしてみました。

肝心の内容ですが、これからこちらの旧ブログの記事を徐々に移植していきます。
1週間に1記事くらいの更新頻度を目指します……全部移植するまでに何年もかかりますが、気長にお待ちください。
とりあえずは、私の詰パラ入選作一覧と、裏短コンの記事を優先して更新していきます。

また、これまで長年ご愛顧いただいたTwitterの「詰将棋あるあるbot」を、botとしての運用を終了して、ブログ更新通知用の鈴川のアカウントに切り替えたいと思います。すでにフォローされている方はそのままで大丈夫です。
これまでいただいた詰あるネタは、これからは不定期でたま~に呟く感じにしたいと思います。

それでは、これからはmy cube新館のほうをよろしくお願いします。こちらの旧ブログも、特に削除したりするつもりはなく、このまま置いておきます。

A級に上がれませんでした

A級に上がれなかった。
というのも、去年の記事で、「またすぐにA級に戻りますので云々」と大口を叩いているのである。

順位戦でも短コンでも、作者が「まあこれくらいでいいだろう」と思って出した作品が図らずも昇級だったりシード獲得したりするものだ。
去年、余詰降級となった自作も、そんなに大した作じゃないと思っていたが、もし完全なら点数的には準優勝だったのだ。
15手詰はいくつか在庫があるし、今年も平常運転でいけば昇級できると高をくくっていた。

が、今年のB級順位戦。実はメンツがなかなか強敵だった。6月の出題稿で小林(敏)・小林(尚)・馬屋原と各氏が名を連ねているところを見て、雲行きが怪しく思えてきた。
そこで柿木に出題作を一通り解かせてみると、あっ、これはまずいかもしれないとようやく危機感を覚えた。
以下、当時の回想形式でお送りする。

自作は⑤。嫌味のない初形からオール捨駒で玉方桂生も入り、収束の大駒の動きも活き活きしていて解答者ウケは悪くないはずだ。

他に手筋物はといえば⑦と③。⑦は残念ながら順位戦では降級する運命にあるので、ライバルとしては除外していい。③は入玉形からバッテリーを軸に風が吹き抜けるさわやかな作だが、インパクトのある手があるわけではなく、昇級は難しいだろう。

⑥。徹底した打歩詰をめぐる不成の好防で、印象はいい。やや配置は重いが、昇級してもおかしくない。自作と桂生が被ってしまったのが痛いところ。

①。これはなかなか面白い。玉方駒の軌跡を攻駒がなぞる、チェスプロブレムの用語にあってもおかしくないテーマ。それも、馬は移動合で、そして角は限定打から成り捨てで動かしているのがポイント高く、初形と詰上りの対比もできている。馬屋原氏に違いない。
双玉と配置の広さ、紛れの少なさが解答者に嫌われる可能性が無きにしもあらずだが、昇級候補。

そして④。これは初形を見ただけで分かる。100パーセント小林(尚)氏だ。手順も銀の2段階スイッチバックで、まさに完璧な内容。これには勝てなくても本望というもの。

残る不気味な存在……それが②だ。香成らせで19桂を打つという構想はとても面白い。金をボロっと取る前提なのが無理をしている印象だが、序2手の応酬で見事それを帳消しにしている。評点の予想がつかない。もし香成らせが解答者の盲点に入ったなら、昇級の可能性も高いだろう。





……というわけで、これが6月号を読んでいたときの私の反応である。
⑦降級、④昇級は確実だが、残りがどうも決め手に欠けるというか、争いが熾烈という感じだ。2位に②、そして3位に自作ときて、ギリギリ昇級できないか……というのが希望的観測だった。

作者予想は、①馬屋原氏、④小林(尚)氏は確定として、⑦利波氏、③芹田氏と置く。芹田氏は収束の両王手・開王手からの逆算が多く、入玉形もないわけではないのでこう予想した。となると残りは中澤氏・小林(敏)氏だが、中澤氏はまだ作風を語れるほど作品数がないので消去法になるが、小林(敏)氏が②や⑥を作るのはちょっとイメージにない。しかしそれ以外の全体を見ても、氏らしい作品がないのだ。
一応、去年のB級の小林(敏)作を見ると、駒取り省みずに構想っぽい手順を表現しようとしている傾向が見られるので、②小林(敏)氏、⑥中澤氏と予想した。

そして9月号が届き……作者予想は③⑦が逆のこと以外的中していたものの、自作は昇級を逃す結果に終わった。
この自作に関してはまた別記事で書くとして、わりと気に入っていただけに昇級できなかったのは無念。そして③が昇級というのも驚き。
解説を読むと、なるほど移動合や中合を駆使して逃れる紛れがあり、これは巧い。柿木で上辺だけ鑑賞しただけでは味わえないものがあったに違いない。

というわけで、また来年、A級に復帰したいと思う。





……と、せっかくブログを更新したついでに、今月号はいろいろ書きたいことがあったのでそれを書くことにする。

まず、私は順位戦がなかなか好きだ。指将棋の順位戦さながら、詰パラの中で唯一、真正面から勝負が行われているという感じがある。
エントリーしたからには毎年作品を出さないと、容赦なく、目に見える形でランクが下がっていき、最後にC級から落ちるとその後の創作活動そのものがなくなってしまうという作家も少なくない。
逆に、新鋭作家がD級からエントリーし、あれよあれよとA級優勝を成し遂げることも珍しくない世界だ。
今年、私はA級を解説しているが、天内氏がそれを達成したのは見事というほかない。

そして、作者予想も順位戦の楽しみの一つ。
採点していて、今年は1名しか予想を書いてくれた方がいなかったのだが、なんともったいない。是非とも、挑戦してみてほしい。





C級順位戦。2つほど、取り上げたい作品がある。

まずは②三輪作。



飛車の最遠不成往復。
これは明らかに、2019年B順位戦小林敏樹作を改作大魔王した作品である。




最遠不成の変化処理と、桂捨てで香を吊り上げ歩打、のモジュールは非常に似ているというか、ほぼ使い回し。
小林作に比べて、三輪作は邪魔駒消去を絡めてノンストップの往復にしていること、そして収束で取らず手筋の馬捨を入れていることが進歩といえるだろう。
小林作は構図感覚の良さが売りなのと、9段目から1段目まで戻ってくることに利がある。
私の好みは三輪作の手順構成なのだが、43香32飛の配置はしんどいにも程があるので、ノンストップのスイッチバックは諦めつつも大駒捨ての収束にはつなげるよう努力するのだと思う。





続いて、⑦大崎作。



33角~55角成で歩を消去して58香を打つと、その角を中合される。そして再び33角~55角成が繰り返されるという構成が素晴らしい。B級の馬屋原作とのシナジーもなんとなく感じる。
悔やまれるのは、33角の打場所が2回とも非限定なこと。詰上りでは消える駒なので気にしていないと作者は言うが、メインテーマの部分なのでこれはやはり限定したいところ。かといって22歩などと置くのはダサすぎる。
あとは、配置がちょっと汚い。この作者は、「推敲は老後の楽しみにとっておく」というスタンスを宣言しており、私はそれに猛反対なので、今回はその楽しみを奪ってみることにする。


こちらが鈴川による勝手な改作図。
まず構図を調整することにより、13角・49香を盤端を利用して限定した。これで13角~46角成の動きが大きくなるので、狙いの演出に華を持たせている。盤端利用による限定は、詰将棋の神様がそう作れと言っているということなので、これに従わない手はないだろう。
だが、収束で2枚目の角を捨てることは困難になったので、代わりに飛車・銀を捨てて宙ぶらりんのモデルメイトに変更。テーマ性は少し削がれたとは思うが、それを言うなら原図で角打が非限定なのは私の感覚ではもっと嫌だ。
初形盤面が2枚減り、ちょうど15手詰にもなったので、これで発表していたらどういう結果になっていたか気になる。





その他の9月号詰パラ言及。

・同人室①海老原作。かわいい手順ながらもしっかり「伏線」していて、非常に良い。

・同人室⑥山田作。小品ながらも好き。55桂の消去が鍵になるのは同氏の短編名作選263番(2001年6月詰パラ)を彷彿とさせる。

・やさ院①渡辺作。タイトルが実に秀逸ですべてもっていかれた。この作者は内容面でも今後引き続き注目していきたい。

・やさ院③岩村作。一発ネタが冴え渡っている。「全ての歩を取りたくなる心理が働くように、序に金追いを入れて歩の顔を一度立たせたのが工夫」、これは詰将棋の真髄を捉えていると思う。収束が序と対称的に歩の裏側の階段を利用する趣向になるのも素晴らしい。

・デパート②井上作。作者得意のミニ・リピート趣向は、どこから発想が湧いてくるのかいつも気になる。

以上。

kifu for JSの不具合

動く将棋盤として使っている「kifu for JS」ですが、1週間前くらいから棋譜の読み込みができなくなってしまいました。
一応、「棋譜保存」ボタンをクリックするとkif形式のtxtファイルにはちゃんとリンクで飛ぶことができます。

おそらく、fc2ブログの仕様変更が原因と思われますが、fc2からアップデートの情報などなにも提供されていないので、正直どこをいじれば直るのか分かりません。迷惑な話です。
SSL対応によりhttp://~にリンクされたコンテンツが非表示になるようになったからじゃないかと疑っているのですが、ブログ自体もhttps://~に変更しましたし、リンクもすべてhttps://~にしてあります。が、直りません。
こんなことにばっかり時間を使うのも惜しいので、いったん諦めました。

まあ、将棋盤をインラインフレームで埋め込むなど、回避法はいくつもありそうですが、過去記事一つ一つにその作業をやっていくのはダルいです。
本来なら、flash盤を使っている5年以上前の記事とかもJavaScript対応にしたいのですがね。
それと、kifu for JSも、スマホから使いにくいという欠点があり、ちょっと不満があるのです。

このブログで使う動く将棋盤としての要求事項は、次の通り。
・JavaScript製
・単玉OK、駒落ちOK
・分岐に対応
・棋譜コメントに対応
・駒音が鳴らない(当たり前。駒音パチパチ鳴るのはありえない)
・スマホで盤の右側をタップすると進み、左側をタップすると戻る
・(できれば)レスポンシブ幅対応

kifu for JSだと、下2つができないのですよね。
特にスマホからの見やすさ、再生しやすさは重要かと思っています。
しかし、これらの要求をすべて満たす盤は現在、存在していません。

まあ、自作すればいいのかもしれませんが、JavaScriptは門外漢なので、勉強にちょっと時間が必要です。いつかはこれくらい作れるようになりたいのですが。

というわけで、過去記事で使用している動く将棋盤はほとんど再生不可になってしまいました。
新しい記事は暫定的になんとか表示させてやっていきますが、過去記事の対応予定は相当先になります。

もし、fc2ブログでkifu for JSを使っている方で、過去記事を一つ一つ修正せずとも問題解決できたという方がいたら、教えてください。

東大発のクイズ番組で詰将棋を答えさせる問題が出題

今日の記事は少し趣向を変えて、YouTubeの話。

QuizKnockという東大発のWebメディアがあります。
編集長の伊沢さんをはじめ、地上波のTV番組でメンバーの姿を見かけることも珍しくありません。
彼らのYouTubeチャンネルも毎日のように更新され、クイズ企画を楽しむことができます。


私もよくQuizKnockの動画を見ているのですが、その中で、「詰将棋」を答えさせるクイズがあることを発見。
動画のリンクはこちら。

【こう山本参戦】ガチ早押し最強位決定戦

本編はこちら↓【笑い無し】東大クイズ王ガチ早押し最強位決定戦https://youtu.be/Uompxd4NIxY10:30~ 「ついぞ」はふつう否定語を伴う言葉なので使い方に誤りがありました。15:19~「夫」と表記していますが、「のちの夫」の誤りです。お詫びして訂正いたします。◆QuizKnockメインチャ...

早押しクイズを60問連続という、QuizKnockの中でもかなり競技指向な内容になっています。(一般向けではないため、サブチャンネルでの公開のようです)
注目すべきは動画の12:50前後。

問題
「寿」「メタ新世界」「ミクロコスモス」といえば、いずれもどんなパズルの名作?

この出題はすごいですね。
「寿」と「ミクロコスモス」はともかく、その間に「メタ新世界」を持ってくるところにマニアを感じました。作問の河村さん、流石です。
さらに、動画では「~といえば」のところまで読まれた段階で、こうちゃんが早押しして見事に正解。
競技クイズ業界では、もしかしたら有名なのかもしれません。


また、QuizKnockでは将棋関係の動画がたまに見受けられます。
なんと森内俊之プロがチャンネルにゲスト出演。

【東大VS天才棋士】東大生4人vs天才棋士・森内九段!どっちが勝つ!?【検証】

提供:大阪王将https://www.osaka-ohsho.com/QuizKnockの頭脳が4人集まれば天才棋士・森内九段にも勝てる?前代未聞の特殊ハンデ「持ち駒シェアOK」でまさかの展開に…大阪王将ゴールデン炒飯クーポンはコチラ↓https://www.shogi-meshi.jp/動画内に登場した「完全無...

最近は森内プロはYouTuberとして活動されていますが、この動画は2019年9月ということでそれ以前のことですね。
動画の内容はプロモーションを兼ねたバラエティに振っていて、将棋の知らない人にも楽しめるようになっています。


またこれは今日投稿されたばかりの動画ですが、QuizKnockから「人狼将棋」というアプリがリリースされたようです。

【心理戦×論理戦】パズル王が相手を騙すゲームで無双

QuizKnock考案!人狼と将棋を組み合わせた新ゲーム!ふくらPが無双してあの人がえじきに…■人狼将棋 ダウンロードURLはこちら↓AppleStorehttps://apps.apple.com/us/app/%E4%BA%BA%E7%8B%BC%E5%B0%86%E6%A3%8B/id1538372635A...

どうぶつしょうぎと覆面駒を組み合わせたようなゲーム性で、シンプルながらも相当に難しそう。
プレイしてみたい方は今すぐアプリをダウンロード。


またこれは動画ではありませんが、Web記事にこんなクイズが出題されていました。


問題
詰将棋にあたるものを、チェスでは何という?
 ・チェスソルビング
 ・チェスタクティクス
 ・チェスプロブレム

将棋、詰将棋だけにとどまらず、チェスプロブレムのことまで聞いてくるとは。
ライターのソフロレリア氏、何者なんでしょう。




というわけで、QuizKnockで取り上げられた詰将棋に関連しそうなネタをまとめてみました。
これからさらに盛り上がっていきそうな団体なので、気になった方は今後彼らの動向をチェックしてみるといいかもしれません。

野村量の詰将棋560


野村量の詰将棋560

つみき書店から、新書が発売されました。

野村量氏といえば、言わずと知れたベテラン作家で、「野村流」のキャッチコピーでも親しまれています。
私が詰パラを購読し始めたゼロ年代は特に活躍されていた印象で、コンパクトな形からお手本と呼べるようなきれいな手筋を連発する作品群に、私もご多分に漏れず魅了されてきました。

50年に渡る創作の末、ついに作品集が出版。560題が一冊に収められたというのは、個人の作品集としてはもしかして最多なのではないかと思います。
これだけ収録されて、価格はなんと2000円+税。野村ファンならずとも、購入の一手です。

ちなみに私は、表紙のデザインを担当しております。
上部のカラフルでランダムなストライプ模様は、作品の量の多さ、バラエティの豊かさと、それでいて全体で見ると統一感のとれた野村氏の絶妙なバランス感覚をイメージしてみました。

購入は、下記のつみき書店通販サイト、もしくはAmazonから。

野村量の詰将棋560

野村量詰将棋作品集
詳しくは下記のサイトを参照してください。
http://kazemidori.fool.jp/?p=9337







またこちらは宣伝しそびれていましたが、8月には角ブックスから中編名作選Ⅱが発行されています。

現代詰将棋 中編名作選Ⅱ 1977-2018 #将棋情報局

中編詰将棋のベスト・オブ・ベスト200局

私も解説者として5作選んでいるほか、自作を3作載せていただきました。
過去40年間の31~49手の中編を200局選りすぐったということで、全編通して相当にこってりした内容となっていますが、詰キストを名乗るならぜひとも目を通しておかなければなりません。

看寿賞を受賞しました


詰パラHPで速報がありましたように、鈴川の作品が平成30年度看寿賞(短編部門)を受賞しました。


作品内容については別記事で詳しく書いているので、そちらを参照ください。→詰パラ 入選142回 高等学校

実は看寿賞をいただくのはこれが初めてのこと。
半期賞のほうは8回ももらっているだけに、「そういえばまだだったのか」という感覚です。

奇しくも、初入選が2009年なので、今年が詰パラデビューから10年目の節目でした。
同時にこのブログも、2009年の6月から始めているので、ちょうど10周年。
(当時中学1年だったので、過去記事にお見苦しいところがあるのは笑ってご容赦ください)
ひとまず、いろいろな意味で一区切りついたのかなと思っています。

入選回数は150回を超え、今後ともちらほらと作品を出していけたらと思います。
(創作は最近やっていないのですが)
次の目標は入選200回ですね。

7月の大阪の全国大会には出席したいと思いますので、ご参加される方はそちらでまたお話しましょう。
ありがとうございました。



宣伝。
詰パラ6月号で出題中の自作が2作あります。
A級順位戦・同人室ともにそこそこ気に入っているので、解いていただけたらと。
同人室の作は宮田敦史プロが「こ、これはすごい! こんなことができるなんて」と驚いていらっしゃったので、ぜひ。

Kifu for JS (ver. 2.0.0)をブログに貼り付ける

このブログで動く将棋盤として使わせていただいているKifu for JS。
JavaScriptのみで動いているので、スマホでも表示できます。

以前は動く将棋盤といえば勝田将棋盤やKifu for Java、ブログに載せるならkif2swfやフラ盤などが主流でしたが、JavaやFlashはサポートが停止されることになっており(注:あまり詳しくないので正確には違うかも)、これらはすべて将来的に閲覧できなくなる可能性が高いです。
そういうわけで各所の詰将棋サイトでは、Kifu for JSの導入が少しずつ進んできているようです。

このブログで2年ほど前に、Kifu for JSをブログに貼り付けるという記事を書きました。
当時はKifu for JSを実際に使っているサイトがほぼ皆無で、この記事をきっかけにおそらく少しずつ広まっていったのではないかと思います。
使い方が少し難しく、このブログでも初めはかなり不格好な見た目になってしまっています。

しかしそれからKifu for JSがバージョン2.0.0にアップデートされ、大幅に使いやすくなりました。
そこでもう一度、ブログへの貼り付け方をここにまとめておきたいと思います。

なおブログはFC2を想定していますが、他のブログでもおそらく同様にできると思います。



1. Kifu for JSをダウンロード
配布ページに行き、右側の緑色の「Clone or Download」ボタンをクリックして「Download ZIP」を選択。ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
また、配布ページの中央あたり、「4 releases」のタブをクリック。下にスクロールしていき「kifu-for-js-2.0.0.min.js」というファイルをクリックしてダウンロードします。

2. jQueryをダウンロード
jQueryの配布サイトに行き、「Download jQuery」というオレンジ色のボタンをクリック。
「Download the compressed, production jQuery 3.3.1」というファイルを保存します。右クリックから「名前を付けてリンク先を保存」などでいけるはずです。
もし新しいバージョンが出ていたならそれでもいいかも知れません(?)。

3. ファイルを整理
ダウンロードしたファイルから必要なものを選んで整理します。
まず1つフォルダを作ります。「Kifu for JS貼り付け用」など、適当に名前を付けておきます。
1.でダウンロードして解凍したフォルダから、「css」フォルダの中にある「kifuforjs.css」というファイルをコピーし、さっき作った「Kifu for JS貼り付け用」フォルダ内に貼り付けます。
また同様に、1.でダウンロードした「kifu-for-js-2.0.0.min.js」および、2.でダウンロードした「jquery-3.3.1.min.js」も、「Kifu for JS貼り付け用」フォルダ内に移動しておきます。

4. ブログにスクリプトをアップロード
FC2ブログで言えば「ファイルのアップロード」です。ブログに写真を載せるときなどと同じ操作です。
「Kifu for JS貼り付け用」フォルダに入れた「kifuforjs.css」「kifu-for-js-2.0.0.min.js」「jquery-3.3.1.min.js」の3つのファイルを、ブログのサーバー上にアップロードします。
このとき、FC2ブログだとファイル名に拡張子以外で「.(ピリオド)」が含まれているとエラーが起きるので、「kifu-for-js-2.0.0.min.js」は「kifu-for-js-2.js」に、「jquery-3.3.1.min.js」は「jquery3-3-1.js」などに、それぞれ適当に名前を変更しておくといいでしょう。

5. 載せたい棋譜をテキストファイルで作成、アップロード
柿木将棋を使うなら、載せたい棋譜を開いて、「編集」→「棋譜のコピー」→「KIF形式」。これを「メモ帳」などの適当なテキストエディタに貼り付けます。
お好みで棋譜情報を編集します。例として、「開始日時」「終了日時」「手合割」の行を削除。また、「先手:」「後手:」のところも、詰将棋なら関係ないので削除しておきます。
サンプルとして、こんな感じです→「kifuforjs-sample
拡張子を「.txt」にして保存したら、これもまた4. と同じくブログのサーバーにアップロードします。

6. ブログにKifu for JSを読み込ませる
この部分は、他にもやり方があると思いますが、いろいろ実験した結果この方法が一番不具合がなかったです。
ブログのHTMLを編集します。FC2ブログで言えば、管理画面の左袖の「設定」→「テンプレートの設定」。
「〇〇のHTML編集」というところがあると思いますが、そこのコードで、最初のほうに<head>と</head>で挟まれたある程度広い領域があるはずです。
その領域の終わりのところ、すなわち</head>の直前に、以下のコードをコピペして挿入してください。

<!--Kifu for JS貼り付け用 ここから-->
<script src="https://blog-----jquery3-3-1.js"></script>
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="https://blog-----kifuforjs.css" />
<script src="https://blog-----kifu-for-js-2.js" charset="utf-8"></script>
<script>var Kifu = KifuForJS;</script>
<!--Kifu for JS貼り付け用 ここまで-->

その際、赤字青字緑字の部分を、4. でアップロードした3つのファイル「jquery3-3-1.js」「kifuforjs.css」「kifu-for-js-2.js」のweb上のURLに書き換えておきます。このURLはFC2ブログで言えば先ほどファイルをアップロードした際に「ファイル情報」のところに表示されているはずです。
HTML編集が終わったら、「更新」ボタンを押します。

7. 盤面を表示する
ブログで記事を書いてみましょう。記事中に次のコードをコピペすれば、その位置に動く盤が表示できるはずです。

<script>Kifu.load("https://blog-----kifuforjs-sample.txt");</script>

ここで、ピンク字のところは、5. でアップロードしたテキストファイルのURLになります。



以上となります。動く将棋盤が表示されたでしょうか?
しかし、実はこれだけだとうまくいかない場合があります。
それは、Kifu for JSのcssが、ブログのcssと干渉して、レイアウトが崩れてしまう場合です。
これに関しては、その部分をcssを編集して解消するくらいしか、今のところ方法が分かりません。

参考までに、このブログで現在使っているcssを公開しておきます。→「kifuforjs_revised12.css
以前おかもとさんにいただいたサンプルを、鈴川が微調整して新たに作ったものです。
よく背景のカラーが割り込んできてしまっているものを見かけますが、その類のものはこれで解消できるはずです。
また棋譜コメントの枠が広すぎたのも調整したりしています。
試してみたい方は、このcssを保存して、もとの「kifuforjs.css」と差し替えてみてください。
その際、6.青字の部分を書き換えるのを忘れないようにしましょう。

貼り付け例

詳しい方はよりよい方法を教えていただけたらありがたいです。
また、この記事に書いていること自体に間違いがある場合も、お気軽にご指摘ください。

「盤上に死を描く」激辛レビュー

詰将棋作家である井上ねこさん(井上賢一さん)が第17回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞されました。おめでとうございます。
『このミス』大賞は乱歩賞と並んで、ミステリー作家の登竜門と言われています。乱歩賞に比べてミステリーとしての捉え方が広く、パニックホラーものや「入れ替わってる~!?」的な幻想譚まで、幅広いジャンルの作品が過去の受賞作にはあり、どちらかというとエンターテイメント性の高い作品が集まる賞です。
今回井上さんが書かれた「盤上に死を描く」は、詰将棋が鍵となる連続殺人事件ということで、今月6日に出た文庫本を購入して早速読んでみました。


あらすじ引用
"71歳の老婆が自宅で殺された。片手に握っていたのは将棋の「歩」、ポケットに入っていたのは「銀」の駒。その後、名古屋市の老人が次々に殺害されるが、なぜか全ての現場には将棋の駒が残されていた。被害者の共通点も見いだせず行き詰まるなか、捜査一課の女性刑事・水科と佐田はある可能性に気がついて――。事件が描く驚愕の構図とは?被害者たちの意外な繋がりとは? 衝撃のデビュー作!"

以下、ネタバレ要素の強いレビューとなりますので、特にストーリーの根幹に関わってくるところは伏せてあります(ドラッグで反転して読めます)。すでに読了している方だけでお願いします。
また、相当辛口のレビューになっていますので、そういうのが苦手な方や気分を害される可能性がある方は読まないようご注意ください。
あくまで、一詰将棋作家および一ミステリー愛好家としての感想ですので、深く考えられないようにお願いします。



まず、詰将棋の世界がかなり深く扱われているということ。
詰パラはもちろん、看寿賞や投稿用紙がどうこう、という話までも物語の主軸に関わってきます。(それぞれ、「詰トピア」、「宗看賞」となっていますが)
刑事が詰パラ編集部に捜査に入った時に、鶴田主幹(作中では鶴本)が登場して「詰将棋は一種の芸術だと思っているんだ」と語るシーンもあり。
作品の舞台は平成12年とのことで、現実では水上CEOの時代ですが、愛知県警を辞めて詰パラを創始したなどと書かれている点で鶴田主幹をモデルにしていることがわかります。
詰キストとしては嬉しくなりますね。

では、もう少し物語としての話の流れを追っていきたいと思います。
まず、主人公は30歳の女性刑事で、なんと元詰将棋作家です。しかも、作品を見て誰が作者なのかすぐにわかったり、正解者たった2名の難解な長編の余詰指摘をしたりと、そんじょそこらの詰将棋好きとは違って生粋のマニアです。
ウーン、相当無理をしている 笑。
そんな水科刑事がホスト風のイケメン佐田刑事とバディを組んで、連続殺人事件に挑むわけですが、いかんせんこの2人および愛知県警、とんでもないポンコツです。
まず水科刑事は詰将棋作家というバックグラウンドがあるにも関わらず、連続殺人の現場に残された将棋の駒に対して「駒自体に意味はない、これは同一犯人の犯行であることを強調するためのもので、他のなんでもよかった」などと、トンチンカンな推理をします。
読んでいる側からすればそんなわけないじゃん、とストレスばかり溜まる展開です。

結局2か月近く犯行が続いて、6人も襲われた段階に至って初めて、駒の意味を真剣に考えた水科刑事ですが、そこは詰将棋作家、ものの数分の思考でその真意に辿り着きます。やればできたんかい、とツッコミ。
一般人ならまだしも、詰キストなら、真っ先にその可能性を考えそうなものです。捜査を進めるにあたって得たいくつもの情報が謎解きのヒントになる、という構成にしないと、彼女らのそれまでの努力が意味をなさないのでは……。
(ちなみに詰キストの読者なら、ここの謎解きは自力でトライするのにちょうどいいレベルだと思いますので、水科刑事より早く解けた!という楽しさはあります。詰将棋を知らない人にはなんのことやらサッパリだと思いますが)

ともかく、水科刑事の成果によって残りの殺害ターゲットが絞られるのですが、犯行を止められずに「殺人図式」を完成させてしまった挙げ句、犯人にも死なれてしまいます。ポ、ポンコツだ……。
結局、看寿賞を獲り逃して自殺した詰将棋作家・矢場の元カノが発狂して無差別殺人鬼と化した事件、ということで事態は収束します。
ところが、詰将棋作家としての勘から、水科刑事は黒幕の存在に気づき、奔走する
……というのがだいたいのストーリー。

さて、すべて読み終わって、一番不可解なのは犯人の動機。
もちろん、ほぼ無差別殺人である以上、きっちりとした動機づけを望んでいるわけではないのですが、そもそもそんな大それた殺人を計画して実行する動機自体がないのです。
というのも、実行犯に関しては、相当精神的に参っていたところをうまく操られた、ということにしてなんとか理由付けできるとは思いますが、黒幕に関してはまったくの意味不明。
ゴーストライターにするつもりだった天才詰将棋作家・矢場を、自殺を装わせて殺したところまでは百歩譲って整合性はあります。しかし、そこからどうして「殺人図式」を作り上げる必要性があったのか。作中では、(1)詰将棋界への恨み、(2)矢場を有名にしてその作品を独り占めする、(3)自分の頭の良さを示すため、(4)匿名の余詰指摘者「詰一」をあぶり出すため、と説明されていますが、どれもことごとく矛盾します。蛇足かもしれませんが、一応以下で考察。

(1)詰将棋界への恨み
詰パラに発表した初入選作を女子中学生に余詰指摘されてけなされたからといって、それがどうして詰将棋界への恨みになるのか。黒幕は資金力のある初老の実業家なのだから、そこでムキになるような幼稚な考えをするとは思えない。もし仮に詰将棋界を恨んだとしても、それが詰将棋に無関係な人間の大量殺人へとつながる理由がまったくない。

(2)矢場を有名にしてその作品を独り占めする
矢場は黒幕にとっては天才に見えたかもしれないが、実際は看寿賞0回で発表したのは数十作だけ。出来の悪い「1」の殺人図式を世間に示したからといって、詰将棋を知らない一般人が「矢場は天才」と認識するに至らないだろう。さらに、黒幕が殺人図式を計画したのはおそらく矢場を殺した後。金の卵を生むめんどりを殺してしまって、彼の未発表の作品はせいぜい2、30しかない。たったそれだけを独り占めするために大量殺人を仕組むだろうか。当初の計画通り、矢場の遺作を自作と偽って発表すればよかっただけの話ではないだろうか。当然これなら矢場のブランド価値を上げる必要性はなく、殺人図式も必要ない。

(3)自分の頭の良さを示すため
あっ、はい。一番それっぽい理由。しかし世間的には、連続殺人犯は矢場の元カノの中年女として認識されるわけで、それで黒幕の自己顕示欲が満たされるとは思えない。

(4)匿名の余詰指摘者「詰一」をあぶり出すため
「矢場の傑作に余詰があったのは神の嫉妬のためだ」と本気で思っている黒幕なので、「詰一」なる人物をあぶり出したところでどうするのか。黒幕自身も「卑怯な人間さ」と口にしてはいるが、そこに「詰一」に対する恨みの感情があるとは思えない。また、殺人図式で世間を騒がせれば、自然に「詰一」があぶり出されてくると期待するのも不自然。その資金力と他人の心の掌握力を生かして自分で探せばいいだけの話では。

(それ以外の可能性)
そもそも黒幕は矢場が「引退する」と言った途端、感情的に殺してしまったのではなく明確な殺意があって矢場を「処分」したサイコパスである。こうなると、もっと以前にもたくさん人を殺してきた経験があるのかも知れない。となると、自分の詰将棋になぞらえて大量殺人を仕組む筋書きを、もとから考えついていた可能性が高い。そこにたまたま、冬村という錯乱状態の女が現れたので、都合よく利用して遊び感覚で殺人図式を演出したのではないだろうか。矢場の遺作をどうするとか、深いことは一切考えていなかった。これが一番矛盾がない。

というわけで結論としては、この犯人は自分で思っているほど頭が良くないということになります 笑。
私が推理小説において重視していることは、犯人の動機と、それがどのように犯行に現れてくるか、そしてそれを探偵役がどのように解釈していくか、という面ですので、詰将棋をいかにミステリーに組み込むかということを重視するあまり人間の行動が見事に空中分解してしまっているこの部分は、ひじょうに不満でした。
もっとも、そういう読み方をする読者は少数派で、多くの方は気にしないのかも知れません。

あともう一点、不満点があるとすれば、文章ですかね……。
『このミス』大賞の作品は、文章がまずくて読んでいるのが苦痛な作品もたまに見受けますが、それに対してこの作品は簡潔な文章で、クリアに頭に入ってきます。
ただ、あまりに真っ白で、抑揚が皆無です。
言ってしまえば、あらすじを箇条書きで読んでいるような感じ。緊迫した場面でも、常に同じトーンで描かれ、読んでいてドキドキも何も感じません。
登場人物たちの喜怒哀楽もほとんど伝わってこないので、なんだかそれこそ筋書きにそって都合よく動く「駒」みたいな印象。水科刑事と佐田刑事のバディだって、濃いキャラの設定上いくらでも魅力的なやりとりができるはずなのに、事務的なことしか動かず喋らずです。それぞれの持ち味をまったく生かすことができていません(佐田刑事が甘いマスクを使って情報を聞き出す、とかあってもよかったのに……)。そして警察も犯人もやっぱりポンコツなので、こいつら暢気だなあと一歩引きながら読むしかありませんでした。



というわけで、書いているうちに思わぬ長文になって驚いています。
かなり批判的な感想になってしまいましたが、ここまで真面目にレビューを書いたということは、実は私も意外に楽しんで読んでいたということの証明なのかも知れません。
気になった方はぜひ読んでみてください。

井上ねこさんのインタビューによると、次回作のあらすじを出版社に提出済みとのことなので、駒たちの躍動する作品を楽しみにしています。

短編名作選 落穂拾い

今さらですが、『現代詰将棋短編名作選1976-2015』。宣伝しておきます。

tanpen_meisakusen.jpg

古今詰将棋のベスト・オブ・ベスト400局
現代の一流詰将棋作家40人が、これまで発表された数多の短編詰将棋の中から、特に感銘を受けた作品を1人10局ずつ推薦し、解説を加えたベスト・オブ・ベスト400局。
挑戦するもよし、珠玉の芸術作品として盤に並べて鑑賞するもよし。永久保存版です。
(将棋情報局より引用)

ここで言う「現代の一流詰将棋作家」に僕も入っていまして、10作品を解説しています。
解説よりも選題のほうが骨の折れる作業でした。
過去のいろいろな作品を見て、他の人と推薦が被ったりもして、ようやく選んだという感じです。
今回は、候補に上げてはいたものの、収録することが叶わなかった作品をいくつか紹介します。




めちゃくちゃシンプルな図。
しかし限定合を2回動かす手順は、びっくりするくらい味がよく、好みでした。
序に角2枚を設置して穏やかに始まり、12角成を避けられて「おっ?」となる。その直後にダイナミックな飛の突進、そして締めの13角成と、リズムがすこぶるいい。




収録させるべきか最後まで迷った作品。
大駒4枚の積み崩し。ありふれた狙いのようで、相当に作図は難しい。元の場所に戻って頭金まで、という構成が好みのど真ん中だ。
57同桂成もちゃんと成に限定されているし、よくできている。
81桂さえなければ……というところ。おそらくそのあたりが嫌われたか、順位戦では3位という評価だった。




この作品は完璧な短編だと言わせてほしい。
なぜ初手61角ではいけないのか。そして、2手目歩合には46龍で充分だったのに、なぜ桂合には47龍なのか。
合駒を動かし、打った駒を消し去る収束の爽快さもさることながら、変化の作り込みまで、あまりに巧すぎる。
唯一、完璧ではなかった点……それは5手目45龍からの余詰だった。作者による修正図が最近my cubeにコメントされたが、それもあえなく潰れているようで、いつか完全な修正が施され、この作品が再び脚光を浴びる日が待たれる。




これはおまけ。というのは、発表が1973年なので、今回の短編名作選の収録年から外れてしまっているため。
作品のほうは、これまたコミカルな手順。角2枚を積み、銀を不成で往復させ、そして角2枚を崩せば、初形から歩が消えて1手詰。
本当に40年以上前の作品かと信じがたいものがあるが、小城魚太郎は山本民雄のペンネームだと聞けばなんとなく納得できそうな気もする。



以上4作、紹介して参りました。
僕の好みが出ているところもありますが、どれもこれも、胸を張って名作として推薦できる作品です。
逆に言えば、短編名作選はここにある以上のクオリティの作品が目白押しということで、未入手の方はぜひぜひご購入ください。

Kifu for JSをブログに貼り付ける

2019年2月追記
この記事は情報が古くなっています。
新しい記事「Kifu for JS (ver. 2.0.0)をブログに貼り付ける」をご覧ください。




このブログでは、詰将棋を再生するツールとして、kif2swfフラ盤を使ってきました。
どちらもたいへん優秀な再生盤で、他のサイトでもよく見られるのですが、前者は棋譜の分岐が作成できないという欠点とちょっとしたバグを抱えており、ここ数年はずっとフラ盤を使っていました。
しかし、つい最近になって、致命的な問題が生じます。
Adobe社がFlashの配布とアップデートを2020年で終了するというのです。また、各webブラウザも、段階的にサポートを終了していくとのこと。
これはつまり、Flashを使った棋譜再生盤が終焉を迎え、このブログに貼られている詰将棋が見られるのも残り5年がいいところになるということ。大問題です。
なおFlashは、そもそも最近のスマホからは見られませんね。スティーブ・ジョブズ氏は2007年にはもうFlashに見切りをつけていたようで、それが時代の流れになっている感じです。

では、これからブログに詰将棋を載せるためには、どうすればいいか。
世の中にはFlashを使用したkif2swfやフラ盤以外にも、「おもちゃ箱」で使われているKifu for Java、「詰将棋博物館」で使われている勝田将棋盤など、さまざまな棋譜再生盤が存在します。
しかし、最近はJavaもオワコン(終わったコンテンツ)になってきており、おそらく皆さんが経験されているようにこれらの将棋盤は閲覧しているPCからJavaを表示する許可をHPごとにしておかないと動きません。また、スマホからでは閲覧不可です。
おそらくJavaも、そのうち完全にサポートが停止される日が近いのではないでしょうか。

というわけで、残された道は、Flashに取って代わるものとしてAdobeも推奨している、HTML5です。もっと言えば、JavaScriptです。
(JavaとJavaScriptは全く別の概念です。念のため。)
JavaScriptを使った棋譜再生盤がないか……とネットの海を探し回って見つけたのが、この2つ。
Kifu for JSjsShogiKifu
このどちらかをmy cubeに導入できないか……と試行錯誤していたのですが、僕のweb知識が乏しく、いろいろ問題があってうまくいきませんでした。
しかし、おかもとさんと桃燈さんの助けを借りて、ようやく、Kifu for JSを貼り付けることに成功しました。
それでは前置きが長くなりましたが成果をご覧ください!



なんで自作じゃないんだよ、とツッコまれるかもしれませんが、棋譜にコメントと分岐があって、かつ短手数の作品にしたかったので……。
上谷志賀さんが保育園に変同を狙いにした作品を発表されていたので、それに関連してこういう作品があるよ、と全国大会で話していました。
10年以上も前に、ダブル回文詰なんてものがあったんですね。

さて、それでは軽く、他の詰将棋(or指将棋)ブロガーのために、Kifu for JSを貼り付ける方法を紹介しておきましょう。
まだまだ普及がなされていないようで、Kifu for JSが貼り付けられているサイトはおそらく、本家の紹介サイト以外に存在しない気がします。
ちなみに、fc2ブログ以外のことは分かりませんので、そのつもりで 笑。htmlほとんどわからない人向けに書きます。
なお僕もhtml超初心者なので、間違っているところなど大いに指摘してください。



1. Kifu for JSをダウンロード
Kifu for JSの配布ページに行き、緑色のボタンから「Download ZIP」。解凍して適当な場所に置いておく。

2. jQueryをダウンロード
jqueryというのはJavaScriptを簡単にするためのもので、開発者の方はこれを使って将棋盤をプログラミングしているようです。よってこれがないと動きません。公式サイトから最新版をダウンロードし、先ほどのKifu for JSのフォルダのsrcフォルダの中にでも入れておきましょう。

3. fc2ホームページに登録してKifu for JSをアップロード
いちばんのツッコミどころはここですね。現段階で、ブログ上だけではKifu for JSを動かすのは無理がありそうです。fc2のアカウントを持っている人なら無料でサーバーを取得することができます。
もちろん、他にサーバーを持っている場合は、そちらを使っても構いません。
そこに、Kifu for JSのフォルダをアップロードしましょう。また、これから作成するhtmlファイルなどを入れておくための適当なフォルダ(「kifuフォルダ」とします)もサーバー上に作っておくといいと思います。

4. kifファイルをアップロード
柿木将棋などで作成したkifファイルをサーバー上に作ったkifuフォルダにアップロードします。
ただ、そのままやってしまうと、対局開始日時や「手合割:平手」、「先手:人」などの詰将棋には不要な情報が入ってしまう可能性があるので、気になる人はいったんkifをコピーしてテキストファイルで編集してから拡張子を.txtでアップロードしてもいいと思います。(僕が上で貼り付けているのもtxtファイルです。「棋譜保存」ボタンから確認できるので参考にしてみてください。)

5. テキストエディタを開いて以下のコードをコピペ
テキストエディタは「メモ帳」でも何でもお好きなものを使ってください。以下をコピペします。

<!DOCTYPE html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<script src="http://makugaeru.web.fc2.com/Kifu-for-JS-master/src/jquery-3.2.1.min.js"></script>
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="http://makugaeru.web.fc2.com/Kifu-for-JS-master/css/kifuforjs.css">
<script src="http://makugaeru.web.fc2.com/Kifu-for-JS-master/out/kifuforjs.js" charset="utf-8"></script>
<script>
var Kifu = require("Kifu");
Kifu.settings={ImageDirectoryPath: "http://makugaeru.web.fc2.com/Kifu-for-JS-master/images"};
</script>
<style type="text/css">
body {
background-color: #FFFFFF;
}
</style>
</head>

<body>

<script>
Kifu.load("kominato_kaibun.txt", "board1");
</script>

<div id="board1"></div>

</body>
</html>

ここで、赤色の部分を、さっきアップロードしたKifu for JSフォルダ内のURLに置き換えていきます。「jquery.js」は自分で突っ込んだ場所、「kifuforjs.css」はcssフォルダに、「kifuforjs.js」はsrcフォルダにあります。
駒の画像を読み込む「images」は、フォルダの場所そのものをURLとして書いておきます。
さらに、載せたいkifファイル(もしくはテキストファイル)を青色のところに相対参照で指定します。絶対参照と相対参照の違いがわからない方は、とりあえずファイル名だけをここに書いておいてください。
最後に、表示される盤に「board1」など名前をつけて、ピンク色の2箇所に書いておきます。
こうして作成したテキストを、拡張子を.htmlにして保存し、fc2ホームページにアップロードします。この際、先ほどkifファイルをアップロードしたフォルダと同じ場所(kifフォルダ)に置いておきます。

6. このように動く盤が表示されていればOK
サーバー上でそのhtmlファイルを開いてみて、このように表示されていれば成功です。
http://makugaeru.web.fc2.com/kifu/kominato_kaibun.html

7. インラインフレームでブログに埋め込み
webサイトに盤を載せるのならこれで完了ですが、ブログに載せるにはもう一手間。以下のコードをブログ記事にコピペしてください。

<iframe class="kifuforjs" src="http://makugaeru.web.fc2.com/kifu/kominato_kaibun.html" flameborder="0" width="580" height="560" scrolling="no" frameborder="0"></iframe>

青色の部分を、自分がアップロードしたhtmlファイルのURLに変更すれば、ブログに埋め込むことができます。
なおインラインフレームの属性については一例ですので、適当にググって自分のブログに合わせてください。
例えば、拡大・縮小したいときはこうします。

<div style="width:530px; height:510px; overflow:hidden;"><iframe class="kifuforjs" src="http://makugaeru.web.fc2.com/kifu/kominato_kaibun.html" flameborder="0" width="590" height="560" scrolling="no" frameborder="0" style="transform:scale(0.9);-o-transform:scale(0.9);-webkit-transform:scale(0.9);-moz-transform:scale(0.9);-ms-transform:scale(0.9);transform-origin:0 0;-o-transform-origin:0 0;-webkit-transform-origin:0 0;-moz-transform-origin:0 0;-ms-transform-origin:0 0;"></iframe></div>

赤色の数字が倍率になります。このブログでは、横幅の都合で0.9倍くらいがちょうどいいですかね。



というわけで、Kifu for JS講座、いったん終了。
いやー、面倒くさいですね 笑。
まだKifu for JSのほうにユーザーフレンドリーでない部分が多いので、現段階ではこのように少々手間がかかります。
今後のバージョンアップはあるんでしょうか……?

ともかくこれで、Flashのサポート終了後も詰将棋を載せることができて一安心。
あと、スマホから見られるようになったというのも大きいですね。
今後はKifu for JSにお世話になりそうです。
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About
my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

Author:鈴川優希
1997年生まれ。月刊誌「詰将棋パラダイス」に作品を発表している詰将棋作家です。詰将棋は小学生の頃から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回)。半期賞9回、看寿賞1回。2016年4月~2020年6月「ちえのわ雑文集」世話役を務めました。現在は入選200回を目指す傍ら、順位戦や短コンの解説をたまに担当しています。

裏短編コンクール
2015年(第n回)・2016年(第φ回)に当ブログで開催。使用駒数11枚以上、タイトル必須という条件で募集した作品を出題し、解答者に評価してもらうという企画です。結果発表はニコ生で行いました。作品の結果稿はブログ右袖のカテゴリーからご覧いただけます。なお、この裏短コンはほっとさんのブログ「詰将棋考察ノート」に受け継がれました。

今週の詰将棋・
詰将棋ウィークリー

今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答していただいた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

解付き出題
自作を解付きで並べていくだけ。現在#120をもって休止中。在庫整理の意味合いが強いので質より量です。

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